BS10麻雀チーム「BEAST X」創設3年目の快進撃!チームとともに戦った「もう一匹の狼」

BS10麻雀チーム「BEAST X」創設3年目の快進撃!チームとともに戦った「もう一匹の狼」

  • BS10
2026.6.25(木)

 

「今、チームがめちゃくちゃ熱いので、ぜひ現場にきてください!」

 

BS10の番組スタッフ・山田さんに誘われてやってきたのは、BS10の収録スタジオ――ではなく、都内某所にあるMリーグスタジオだった。

 

Mリーグとは、いわば麻雀のチーム対抗戦。

その対抗戦に、BS放送局「BS10」が運営するクラブチーム「BEAST X」も参加しているという。

 

なぜテレビ局が麻雀クラブチームを運営しているのか?

 Mリーグの熱気に包まれた会場の最前線で、Mリーグひいては麻雀の面白さに迫っていく。

麻雀は「新時代の頭脳スポーツ」へ

実のところ、筆者は麻雀に対して“深夜遅くまでやる賭け事である”など、ダークなイメージを持っていた。

そうしたイメージを伝えると、山田さんは笑って返す。

 

「実は最近は、小さいお子さん向けの教室や高齢者のデイサービスに導入されているんです。それは、頭を使って考えることが多いことや、麻雀を打つこと自体がコミュニケーションになるからなんです。『麻雀採用』を行う会社もあるんですよ」

 

かつてのイメージとは異なり、今や麻雀は“スポーツ競技”“コミュニケーションツール”として、新たな広がりを見せている。

では、そんな麻雀の世界に、なぜジャパネットグループのBS放送局「BS10」が参入したのか。

 

「もともとBS10では、“世の中に埋もれた素晴らしいものを視聴者につなぎ、日本中に「ワクワク」を広げていく”という考え方があるんです。その考えのもと様々な番組やサービスを伝えてきました。麻雀も、実は競技性やコミュニケーション性など、まだまだ知られていない魅力がたくさんあるコンテンツだと思っていて。Mリーグの盛り上がりを通して、その面白さをもっと多くの方に届けたいという想いから参入しました」

 

会場を歩きながら、続けて山田さんは「Mリーグ」の面白さを語る。

 

「麻雀は個人競技のイメージが強いと思うんですが、Mリーグは1年かけて戦うチーム戦です。チームの中には、高いアガリ※1を決めるのが得意な人、相手のアガリを止めるのが得意な人、早くアガるのが得意な人…など、個性豊かな選手がいます。その中で、チームのために振り込む※2、チームのためにアガらない方がいい…個人で戦うときには見えない戦術性が出てくるのが面白いんです。だからこそチームを応援したくなる熱があるんだと思います」

 

※1:自分の手牌をルールに準じて揃え、その局での勝利を確定させること。

※2:自分が捨てた牌で他のプレイヤーにアガられること。

 

元営業マンの❝仲間❞をつなぐ泥臭いチーム愛

かつては一部の愛好家のものだった麻雀が、頭脳スポーツとして昇華された舞台。

Mリーグではユニフォームを纏った選手が雀卓に座る。

BEAST Xのユニフォームには、15社の企業ロゴが掲載されていた。

2025-26 BEAST Xユニフォーム

2025-26 BEAST Xユニフォーム

この15社の中には、山田さんが営業時代に関わっていたスポンサー企業もあるそうだ。

営業として企業と向き合ってきた経験は、今の番組制作やチーム運営にも活きている。

 

「営業時代は、企業がどんな想いでチームを応援してくれているのかを、すごく近い距離で見てきました」

 

クラブチームを支えているのは、ファンや運営だけではない。

ユニフォームにロゴを掲げ、ともに挑戦を続けるスポンサー企業もまた、チームにとって大切な“仲間”だと山田さんは語る。

 

「視聴者の皆さんに楽しんでもらうのはもちろん、その熱量をチームを支えてくれるスポンサー企業にもちゃんと返していきたいと思っています。スポンサー企業にも『応援してよかった』と思ってもらえるチーム運営や番組制作を行うことが今の自分の役割です」

「悔しいと泣けない男」が泣いた夜

取材日は5月15日。

BEAST X にとって、チーム創設3年目で初めてたどり着いたファイナルシリーズ最終日――

まさに運命の一日だった。

 

楽屋や試合会場を飛び回り、分刻みの調整をこなす山田さんの姿があった。

モニターを見守るその表情は、真剣そのものだ。

 

「仕事としての運営だとわかっていますが、どうしてもワクワクが止まらない」

 

その姿からは、チームへの強い想いが伝わってきた。

 

山田さんは「BEAST X」のチーム運営担当者でありながら、プライベートでもファンクラブに入会しているほどの熱心なファンであり、今やチームは彼にとって「家族のような存在」だ。

営業時代からチームへの愛着は深かったが、運営に深くコミットするようになってから、その想いは山田さんの日々の仕事ぶりにも現れている。

山田さんは、チームと運営スタッフの関係性を大切にしたいという想いから、自発的にほぼすべての試合会場へ足を運び続けた。

 

泥臭く現場でサポートを重ねるうちに、選手たちの山田さんに対する信頼は少しずつ深まっていった。

今では選手から「山田さんがいてくれるだけで本当に心強い」と言葉をかけられるまでになったそうだ。

「選手が何のストレスもなく、ただ試合に集中して臨める環境を作る。それが僕たち運営の当たり前の役目ですし、毎試合サポートに行けること自体がとにかく楽しいんです」

 

制作やPRのスタッフからも、「山田さんは、現場がスムーズに回るよういつも支えてくれる存在」と厚い信頼を寄せられている。

その積み重ねが、より良いコンテンツ制作や、昨シーズン以上の反響にも繋がっているという。

 

自らも熱心なファンだからこそ、休日もXやコメント欄を欠かさずチェックし「ファンが今、何を求めているか」を誰よりもリアルに理解しているという。

 

ファンが一緒に試合を見られる場所があれば、新たなつながりも生まれるのではないか――。

そんな想いから、無料のパブリックビューイング開催を実現したのも山田さんだった。

 

ファン、選手、運営。

そのすべてをつなぐ山田さんの“チーム愛”が、今もBEAST Xの躍進を支えている。

試合終了後、BEAST X は惜しくも優勝を逃す結果となった。

閉幕式に向かうタクシーの中で、山田さんは「悔しくて泣けない」と本音を漏らした。

 

しかし、閉幕式で東城キャプテンの涙を見た後、山田さんの目には涙が浮かんでいた。

その涙には、今シーズンの選手に対する感謝と、悔しさをバネに来シーズンのリベンジを誓う強い意志を感じた。

誰もが主役に?今後描く未来

「パブリックビューイングに来てくださった方の中には、麻雀をきっかけに新しいコミュニティができたという方もいるんです。選手の姿に勇気をもらって、『自分もMリーガーを目指したい』と話してくれる方もいて」

 

山田さんは、麻雀の魅力についてこう語る。

 

「麻雀って、力の差や男女差が出にくい競技なんです。だからこそ、誰にでも主役になれるチャンスがあると思っています」

「そんな夢を与えられるチームの運営・サポートをすることが僕の使命です」

 

ファンの熱狂、選手たちの挑戦、そのすべてを支える運営。

 “麻雀の面白さをもっと多くの人に届けたい”――そんな山田さんの想いとともに、BS10・BEAST X の挑戦はこれからも続いていく。

 

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