ユニセフ支援共同プロジェクト

ジャパネットグループは、2018年1月に公益財団法人日本ユニセフ協会を通して、世界の子どもたちへの教育支援や平和の想いを伝えるため、支援プロジェクト『PLAY(PRAY) for PEACE 「未来」のために「今」できること』を発起いたしました。プロジェクト名には、スポーツをプレイする・遊ぶ(=PLAY)と、支援を通して平和を祈る(=PRAY)という2つの意味を込めました。
サッカーを通して平和の想いを発信し続ける、JリーグのV・ファーレン長崎と共に、取り組みを続けてまいります。

ジャパネットは、2018年~2020年の3年間「分野・指定地域募金」として、ケニアの貧困層のためのサッカーアカデミー運営支援を行ってきました。2021年からは「通常募金」として分野を指定せず、「今困っている子供たち」を助ける活動に支援を行っています。
▼2018年~2020年までの取り組み
世界の子どもたちへ教育やスポーツを通して支援を届ける
プロジェクトでは、急激な都市化を背景に経済格差が進む中、深刻な干ばつでも打撃を受けているアフリカ・ケニアの子どもたちへ教育の機会を届けるユニセフの活動を支援しました。
ケニア共和国の基本情報
概要 | 東アフリカに位置する共和制国家 |
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首都 | ナイロビ |
人口 | 約5千万人※日本は約1.3億人 |
面積 | 58.3万km2※日本の約1.5倍 |
公用語 | スワヒリ語・英語 |
宗教 | 伝統宗教・キリスト教・イスラム教 |
※出典:外務省ホームページ

ケニア共和国が抱えている問題
ケニア共和国は総人口の約半分が18歳未満の子どもで構成されています。学齢期の子どものうち約15%が小学校へ、約60%が中学校へ行っていません。働かなくてはいけない、学校に行っても暴力を受けて楽しくないからと理由は様々ですが、結果として2018年時点で約21%の大人が読み書きができません。

スポーツを活用した教育支援
子どもたちが率先して行きたくなるように、教育現場を魅力的にすることも支援の一つです。例えば都市のスラムでは、放課後にスポーツを取り入れたカリキュラムが実施され、子どもたちに暴力や犯罪のない安全な居場所が提供されています。また、スポーツを通して遊びの中でフェアプレイ、チームワーク、暴力を使わない解決方法を学び、相手に敬意を払うだけではなく自分自身を尊重する心も養います。

©UNICEF Kenya/2018/Chinyenze

支援状況
2018年
寄付金・募金活動結果 | 21,112,500円 |
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寄贈 | 平和祈念ユニホーム119枚(1,844,500円相当)※ |
※ジャパネットホールディングスからケニアのスポーツアカデミーへ直接寄贈しました。
2019年
寄付金・募金活動結果 | 23,352,743円 |
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2020年
寄付金・募金活動結果 | 20,495,968円 |
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2021年
寄付金・募金活動結果 | 10,892,752円 |
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※2022年/12/2現在
累計 | 75,853,963円 |
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※2022年/12/2現在
ケニアのユニセフ教育支援の内容
貧困層のためのサッカーアカデミー運営支援
- ●放課後にサッカーの練習を行い、ライフスキルの習得を目指す。
- ●学校を休・退学しなくても学習成果が上がるよう資格者による補習学習、個別指導を組み合わせて実施。※
男子も、女子も受け入れることで、参加する子どもの数が増加している。
※参加した子どもの学力テスト平均点の伸び率(500点満点)
1学期 | 2学期 | 3学期 | 1~3学期の 伸び率 |
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4年生 | 205点 | 230点 | 235点 | 15% |
5年生 | 284点 | 286点 | 293点 | 5% |
6年生 | 282.5点 | 288点 | 328点 | 16% |
7年生 | 268.4点 | 282.5点 | 296.3点 | 10% |
事例の展開
- ●コロゴチョ地区のサッカーアカデミーにおける上記の取り組みをユニセフが評価・資料化。教育省やスポーツ文化芸術省との緊密な協力を受け、ムクル地区の公立学校周辺への取り組み拡大を行う。
第1募集では748名の子どもがトライアルに参加し、U13、U10のカテゴリーより子どもたち160名(男子100人、女子60人)が選出されて放課後のサッカーに励んでいる。
コロゴチョ地区の様子
コロゴチョスラム。非公式の居住地に住む青少年少女


サッカー練習をする子どもたち

サッカー練習後個別学習指導を受ける少年

ムクル地区の様子
ムクルスラムで、スポーツアカデミーによるU13チーム入団テストに参加する子どもたち


長崎からサッカーを通して平和の思いを発信し続ける
V・ファーレン長崎には「サッカーを通してたくさんのワクワクを生み出しながら、未来に夢と平和をつなげていきたい」という想いがあります。そのため、ユニフォームの背中に「unicef」ロゴを無償で掲げ、フェアプレイを重んじ、正々堂々と戦うチームの姿勢を表しています。また、被爆地長崎として平和を考える夏季には、2015年から継続している平和祈念ユニフォームを着用しています。より平和の尊さを発信するため、胸のJapanetに代わりunicefを起用しました。
※2020年は、新型コロナウイルスの影響でJリーグ中断期間が長くなったこともあり、平和祈念ユニフォームの制作を見送り、平和祈念Tシャツを制作して売り上げの10%を公益財団法人日本ユニセフ協会に寄付いたしました。



支援状況
2018年
ユニセフDAYを開催
終戦記念日でもある2018年8月15日には、鹿島アントラーズとの冠試合「ユニセフDAY」を開催しました。ユニセフ活動にちなんで、選手による募金活動やチャリティオークションを実施。また、子どもたちによるスタジアムグルメ販売を行い、こちらの売上も併せて日本ユニセフ協会様へ寄付しました。その他にも、小学生を対象に勉強部屋を解放し、ユニセフ特別講師による「世界の子どもたちと平和」についてのお話もしていただきました。



2018年8月15日開催のユニセフDAYの様子
平和祈念ユニホーム寄贈
2018年平和祈念ユニホームを直接ケニアのスポーツアカデミーへ寄贈いたしました。



2019年
ユニセフDAYを開催
2019年8月17日柏レイソル戦を「ユニセフDAY」として開催しました。「子どもたちの明るい未来に向けて想いを馳せる1日」として、見て体験して学べるイベントを企画。ユニセフブースを設け、これまでのケニアでの支援活動の紹介やトップチーム・U-18の選手・クラブマスコット ヴィヴィくんによる募金活動、来場者からケニアの子どもたちへのメッセージボードの設置、日本ユニセフ協会から特別講師をお招きして子どもたちを対象とした「世界の子どもたちと平和」についての授業、V・ファーレン長崎のコーチ陣による「フェアプレー精神」について学ぶ親子サッカー教室を開催しました。さらにこの日は、ゲストにさだまさしさんをお招きし、V・ファーレン長崎 代表取締役社長の髙田明との「平和」への想いを語るトークショー、ハーフタイムコンサートとして名曲「たくさんのしあわせ」を歌っていただきました。この曲の歌詞には、今ある“しあわせ”に気がつき、“しあわせ”を誰かに差し出せることが、いずれ自分自身の“しあわせ”につながるという想いが、込められています。スタジアム一体となって踊って歌って、今ある私たちの何気ない日常、サッカーが応援できる日常に”しあわせ”を感じ、平和への想いを馳せました。





ユニセフ募金活動
試合前やホームタウン活動の際に、募金活動を行っています。
1口500円を募金いただいた方には、ヴィヴィくんのチャリティーシール(3種各1枚)をプレゼントしています。



また、ジャパネットグループ社内でも寄付活動を進めており、上記のチャリティシール募金や社員食堂利用時に寄付をする取組みなどを行っています。
平和祈念タオルマフラー売上の一部を寄付
V・ファーレン長崎は毎年夏に、平和祈念ユニホームを作成・着用し、長崎にあるクラブとして、平和への想いを発信しています。
今年はその平和祈念ユニホームのデザインと合わせたタオルマフラーを作成し、その売上の一部を公益財団法人日本ユニセフ協会へ寄付いたします。
