第2回
社長の考え方と経営者としての想い
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第1回
社長の考える「ジャパネット」とは?
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私は基本的にその時の自分の機嫌を大事にしようとしています。
気分が乗っているときは「やりたくないこと/やるべきこと」を、自分が疲れている時は「やりたいことをやろう」と決めています。
一律に「やるべきことを続けないといけない」と考えすぎることや、「やるべきことよりもやりたいことばっかりやる」とバランスが悪いため、「まずはやってみる」が大事だと考えています。
やったほうがいいと思ったことはまずやってみる、そして自分の気分をできるだけ前向きにして、
楽しみながら続けられる状態に自分をもっていくのはおすすめの考え方です。
バランスは私の人生のテーマです。
例えば会社というのは、お客様・お取引先様・社員・会社のバランスが大事で、「皆を幸せにする」というバランスが崩れた瞬間、存在価値がなくなります。会社が利益を上げて、社員も多く給与をもらって休みも多い、一方でお客様には喜ばれていないのは意味がないですし、逆にお客様のためと言いながら、お客様はハッピーで会社も利益あげる、しかし社員がボロボロというのも意味がないです。
一つの視点に偏る考え方が世の中起こりがちですが、バランス良くさまざまな視点で見ることが大事だと思います。
強みと弱みは誰しもが持っていて、どうしても自分の悪いところ/苦手なことを直すことが大事だと思い込みがちです。
しかし、世の中に出ると弱みをゼロにしても尖ることはなくて、自分の強みをとにかく尖らせる必要があると考えています。
ジャパネットの強みは社風や、お客様のことを想像する仲間がいること、もちろんブランドや信頼があることです。
会社経営においても強みを活かしたビジネスをする、そしてその強みをさらに磨くことを大事にしています。
学生の皆さんも、自分の強み、「ここが得意」だと思うことを活かせるような仕事を選ぶべきだと思います。
もし強みがないと思うなら、強みを作りにいけばいいです。できるだけ弱みよりも強みに触れる時間を長くするほうが、
人生は楽しいし成果は出るということを、是非伝えたいです。
社員にとっての幸せとは何かを考えたときに、成長を感じる幸せ、また休みの中で家族や仲間と過ごす幸せもあると思っていて、
そのバランスをとても大事にしています。
仕事をするときはストイックにみんなで新しい価値を生み出せるように頑張るべきですし、プライベートの時間は自分で選択をして
楽しんで過ごしてほしいです。労働時間は他の会社よりぎゅっと短く密度濃くして、それ以外の時間を楽しめる、
そういう会社にしてきたいです。今のところは順調でもっと磨きたいと思っています。
通信販売からスタートをしているのでそのイメージは強いと思いますが、ジャパネットはただモノを売るというより、
「自分たちで良いものを見つけて、磨いて、伝える」ということを大切にしている会社です。
逆に言うと、そこに当てはまらないことはやらないと決めています。
2年前から本格的にやっているのがスポーツ・地域創生事業です。これも通信販売の掃除機等などと一緒で、
地域の良さを「見つけて、磨いて、伝える」ことを通して世の中に貢献することがジャパネットの仕事です。
私がいつも思っていることは、「この会社があることでどれだけ多くの人を幸せにできるか」ということが会社の存在するテーマだと
思っています。商品やサービスを通じてお客様の出会いをつなぐことによって生まれる幸せや、ジャパネットで働く社員やお取引様、
地域の方々、「ジャパネットに関わっているどれだけ多くの人を幸せにできるか」ということを会社として目指しています。
今年でジャパネットは35周年を迎え、創業者の父からバトンを受けたのは6年前です。
父の代から言えるのは、「家族的な雰囲気の会社」であることです。社員同士とても仲が良く、楽しい会社です。
その一方で厳しさもある会社です。休みが比較的に増えてきている会社なので、仕事中はストイックに業務をこなしつつ、
その中でも楽しむことや笑顔の時間も大切にする…欲張りな会社ですが、目指していることに近づいてきているのではと思っています。
仕事を選ぶ中で、志があって、何かを実現したいと思っている人がいたとして、その中で自分の幸せの割合や報酬とか、
それぞれの割合で会社を選んでいくと思います。人のために何かをすることは、少し自分を変えてみることや、
新しいチャレンジが必要であったり、時には歯を食いしばって頑張らないといけない瞬間もあります。
ジャパネットとしては、「志は高いけどそれを実現するために、自分事として内側に入って取り組める人」が活躍できると思いますし、
成長できる環境にあると思っています。
私は社会人1年目で証券会社に入社しました。
上下関係や教育が厳しい会社ではありましたが、中に入ると厳しさの中にも愛情を感じる会社でした。
一つひとついろいろなルールや仕組みがあったのですが、「本当にこれって人のためになっているのか?」という観点を持つことにこだわり、
自分の頭で考えることを大切にしていました。その結果、経営者の立場となり一つひとつの制度がなぜあるのか、
新しく導入するときはそれが1年目だったらどのように思うのかと考える癖がつき、良かったと思っています。